iOSDC2022を終えて
こんにちは、noppeです
今年のiOSDC22ですが…
ベストフィードバッカー賞をいただきました!
ベストフィードバッカーって何?
ベストフィードバッカーとは、iOSDCのトークに一番フィードバックを送った人に送られる賞だよ。ドラゴンも欲しいな。
なんか去年も貰ってなかった?という方は鋭いですね。
去年はiOSDCトークンチャレンジで2位を貰っていました。
去年は2位だったのですが、今年は1位を取ることができました。
もう2冠なので殿堂入りです。殿堂入りじゃなかったら来年もやるからな。
iOSDCトークンチャレンジと比べて
賞をもらったので実際たくさんフィードバックを書いたのですが、iOSDCトークンチャレンジに比べたら全然苦ではありませんでした。トークンチャレンジは胃がキリキリしてたので…。
それと比べる訳ではありませんが、フィードバックはどのトークもハイレベルで面白かったので、とても楽しくできました。
タイトルだけ見たら(これは知ってるから見なくてもいいかなー)みたいなトークも、実際見てみるとその分野を深く調べ上げていて何かしら自分の知らないことが語られていました。
なので、みなさん全てのトークを見てください。ついでに自分のトークも見てください。
ベストフィードバッカーを目指した訳ではない
今回、ベストフィードバッカーを受賞しましたが、自分自身この賞自体を目指していた訳ではありませんでした。
(もらえたらいいなーとは思ってた。)
つまるところ、割と純粋にフィードバックを送りまくっていたのですが実は理由があります。
フィードバックしなさすぎ問題
例年iOSDCに参加しているのですが、実はこれまでほぼフィードバックを書いてきませんでした。
その中で、これだけ準備をしている登壇者やスタッフのお膳立てを前に、ただ吸収だけする(さらにはドンペリさえ貰っていく)ことにぼんやりとフィードバックを書かないことへの後ろめたさのようなものがありました。
そして今年、その思いをフィードバックにぶつけることにしました。
今年のiOSDCは5トラックだったので、過去5年分のこれまで見た分のトークのフィードバックを書いたことにするなら今年がタイムリミットだった訳です。
ガバガバの計算
質か量か
フィードバックをするにしても、当然数だけ闇雲に送信することに意味はありません。
とはいえ、なるべく全員にフィードバックしたい。ということで、大方針をふんわり決めました。
- 無理にフィードバックを書かない
- 自分ごとにしたフィードバックを書く
1に関しては、どのトークも面白かったので全然なかったのですが、たとえば一言のようなほぼ意味の無いフィードバックを書くのはやめようと思っていました。
その粒度ならDiscordや直接伝えれば良いし、フィードバックという言葉の本質を突いては無いと思ったからです。
そして、万が一そんなことばっかりしてベストフィードバッカー賞を取った日には寝つきが悪くなりそうという気持ちもありました。
2に関しては、フィードバックをたくさん書く上での指針が欲しかったというのもあります。「あなたのトークが自分を変えましたよ」ということが簡潔に伝わる内容にすることで、フィードバックが書きやすくフィードバックとしての一定の質も担保されると思いました。
時空を捻じ曲げる
フィナーレであった通り、全てのトークを見るには物理的に時間が足りなさすぎます。(実は足りるんだけど、めっちゃキツいと思う)
とはいえ、見てないトークのフィードバックを送ることもできないのでトークを見るためにいくつかの工夫をしました。
パターン1:トークを見る
今回は現地でトークを見ていましたが、現地の会場ではなく1階の食堂で配信を見ていました。
最初は会場が寒いからという理由だったのですが、このスタイルを取ることでトークの中で既に知っている話をしているときは裏枠を見にいくことができました。
パターン2:アーカイブを見る
最近県外に引っ越したこともあって、今年は会場から歩いて行けるホテルで宿泊していました。
そこで前夜祭と1日目は、ホテルに帰った後にその日に開催された分のトーク全てにフィードバックを書きました。
これを可能にするのが、ニコニコ生放送のアーカイブ機能です。ニコニコ生放送は10秒スキップや、プレミアム会員になれば2倍速の再生が選べます。
これがどれほど早いのか、YoutubeやAmazon Prime Videoでアニメやドラマを倍速・スキップで再生している人は分かると思います。
とはいえそれでも時間が割とギリギリで、2日目の朝は早く起きてアーカイブを見てました。
2日目のフィードバック
2日目は、ホテルに戻ってゆっくりフィードバックを書くことはできないので休憩時間を使いつつ、基本的には見たトークと裏枠+1本程度を書きました。
この日は特に見たいトークが並列していて、本当は全部見てフィードバックを送りたかったです。
パンフのフィードバックの危機
今回、フィードバックの対象はパンフの寄稿記事も含んでいたのですが、宿泊で荷物も多いので今回はパンフを家に置いてきてました。
しかし、オープニングで長谷川さんが話していた通り、会場で余ったパンフを配っていたので1日目に貰ってちゃんと読むことができました。感謝感謝です。
Safari Web Extensionsで進捗の把握と未フィードバックの視認性を高める
今回、たくさんフィードバックがかけた理由の一つがSafari Web Extensionsの存在です。
前夜祭にmatsueさんがトークしていたSafari Web Extensionsの登壇から影響を受けて、forteeを改造して未フィードバックのボタンを赤くしたり、フィードバック率を表示するSafari extensionを作っていました。
人間進捗が分かると、前に進もうという気持ちが生まれます。
最終的に90%のトークにフィードバックをつけることができました。
個人的に面白かったトーク
個人的に面白かったトークをピックアップしたのでぜひタイムシフトで見てみてください。
ShazamKitで音楽の検出するくらいだろうなーと思ってたら途中からカスタムカタログで面白いことが始まります。
ライブ配信のアプリを作っているので分かるのですが、このレベルの最適化の話が聞けるのはめっちゃお得です。
本当にどうしてそこまでしてこのアプリを出したいんだと思うくらい高い熱量とあらゆる手段でCatalystやApp reviewを攻略します。
Safari Web Extensionsについて分かりやすく解説しているので、これだけ見れば動くものが作れます。
トークそのものもそうなのですが、何よりスライド自体に驚きのあるトークです。
このトークに限らず、スポンサーセッションはお金や時間をかけて得た知見をコミュニティに解放しようとする思想が強く、企業への好感度が上がるものが多かったです。本当にチケット代だけで見れるのはお得すぎるので全部見るのがおすすめです。
React Nativeの話は、ネイティブ至上主義の自分の考えを補完するものだったので個人的なおすすめ。
この3つを代表に、地道に調べたことを惜しげもなく公開してくださっているトークが多くあります。ググっても出てこないレベルの情報に見えたので、古くならないうちに一回みておいた方がいいです。
OSSとタイトルに書いてありますが、個人開発やスタートアップの人にも見てほしい。セルフコントロールの教科書だと思います。
今年のベストトーク。どうやったらその情報に辿り着くの?という話です。sonsonさんのトークが好きな人は絶対ハマる。
デスクでデバッグが終わらない人たちのトーク。実際に足を動かして繰り返すデバッグの先に感動があります。
最後に
たくさんフィードバックを送りましたが、今年はAsk the speakerやアンカンファレンス、飲み会に誘っていただいたりと、コミュニケーションも両立することができました。
残るはベストトーク賞なので、トーク力と技術を高めていきたいなと思います。
スタッフの皆さん、登壇者・参加者の皆さんありがとうございました!
最近1歳の娘が扇風機に指を突っ込むようになってきたので、ダイソンの扇風機マジで嬉しいです。ありがとう〜〜